聖書人物の名前とその意味(その4)

聖書の人物

士師の時代が終わりを告げると、王の時代がやってきます。
サウル王ーダビデ王ーソロモン王 各40年、計120年ほどの王国時代を彩った人々です。

【サムエルー神に求めた】
エルカナとハンナの息子
少年の頃、神様に名前を呼ばれるが、老祭祀エリの声と間違えたりもした。
老年になって、ほかの国民のように自分たちの王が欲しいというイスラエル人の願望を受けて、サウル王に油を注いだ。
その後、サウル王が神との約束に背いたので、サムエルはサウルに対して失望し、ダビデ王に油を注いだ。(=王として任命した)

サムエルは、士師の時代と王の時代をつなぐ預言者でもある。

【サウルー求められた】
ベニヤミン人。父はキシ。
背が高く、目立って美しく、勇敢でカリスマ的な軍事指導者。
謙遜で人を疑わない神の人だったが、王になった後高慢になった。
戦いに出る前に、サムエルが行う祭壇を捧げることを、越権行為でサムエルの代わりに勝手に行い、神に不従順であるとされた。
それで、神がダビデに王を交代させたが、ダビデ王がサウル王より人気があるのをねたんで終始ダビデ王を殺そうとした。
ギルボア山でペリシテ人との戦いで傷を負い、自害した。

【ヨナタンー神は与えられる】
サウル王の長男。
ダビデの親友だった。勇敢な戦士でペリシテ人によって戦時中に殺された。
彼の子が戦いの時に逃げようとして、体が不自由になっていたが、のちにダビデ王が引き取って面倒を見る。

【エッサイー神はおられる】
ダビデ王の父。

【ダビデー愛される】
エッサイの息子
サウルに代わって王となった。詩編を書いた人物。
ゴリアテを殺し、敵を打ち負かした。
サウルに追われ、戦いに明け暮れたが、国をうまく治め、神殿を作る準備をする。
途中、人妻であるバテシバをめとるためにウリヤを殺して奪ったため、神の怒りを買ったりもしたが、バテシバとの間に生まれたソロモンが後をついだ。

【ゴリアテー追放者 または 占い師】
ペリシテ人の代表選士であり、背が高かった。(3メートルを超えていたとも?)
皆に恐れられていたが、ゴリアテの額にダビデの投げた石が当たり、意識を失って地に倒れた時、ダビデに首をはねられ死んだ。
ゴリアテを倒したことで、ダビデ王は名声と民からの人気を得た。
それによりサウル王は嫉妬し、サウル王に追われる生活が始まったと言ってよい。

ーダビデの妻と妻に関連する人々


ミカルー誰が神のようであるか】
サウルの末娘で、ダビデの最初の妻。サウルがダビデを殺そうとしたとき、彼の命を救った。
しかし、ダビデが腹をたたいて神を賛美するなどの姿を軽蔑の目で笑う等して、心が離れていった。

【バテシバー7番目の娘】
ウリヤの妻であったが、体を洗っているのを見かけ、ダビデがバテシバに一目ぼれしてしまう。
ダビデとバテシバの最初の子は、罪による罰で死んでしまうが、次に生まれたソロモンが王となる。

【ウリヤー神は私の光】
ダビデの軍隊の忠実な将校。
ダビデがバテシバを愛するが故、ウリヤを危険な前線で戦うよう指示し、戦死させてしまう。
神様はダビデが行ったこの一連のことを大変怒られた。

【ナバルー愚か】
大富豪だったが、ダビデと若者たちをもてなすことを断り、ダビデの怒りを買った。
彼の妻アビガイルがダビデをなだめた。
10日ほどして、「主がナバルを打たれたので、彼は死んだ」(サムエル記上25章)

【アビガイルー喜びの源】
ナバルの妻。才知にとんだ美人。
ダビデとその部下たちに、食べ物を贈り、夫をダビデの激しい怒りから救った。
夫ナバルの死後、ダビデの妻となった。

ーダビデの子供たち


【ソロモンー平和】
バテシバとの間に生まれた子。
イスラエルの王としてダビデ王の跡を継いだ。
神様に頼って一千回の燔祭(はんさい=ささげもの)を捧げたとき、
神様にほしいものをなんでも与えるといわれ、「知恵」を求めた。
国際的にも有名な「知恵の王」となり、遠く外国からも訪ねてくるほどだった。
箴言、伝道の書(コヘレトの言葉)、雅歌を書き残した人物。

父が用意しておいた材料を使って、エルサレムに壮大な神殿を建設した。
しかし、外国の妻たちによって、神への最初の愛から離れるようになってしまった。

【アブサロムー平和の父】
ダビデの子。王位を引き継ぐ野心を抱き、内乱を生じさせた。
敵の群から逃げるとき、木の枝に長い髪の毛が引っかかり、身動きが取れなくなったアブサロムは殺された。

【アドニヤー神は私の主】
ダビデの四男。老齢で弱った父ダビデからイスラエルの王位を得ようとしたが失敗した。ダビデには許されたが、再び王位を脅かした為、ソロモンによって処刑された。

【アムノンー忠実な】
ダビデ王の長子であり、異母妹タマルを犯した。
ダビデは激怒したが、アムノンを懲らしめることはしなかった。
タマルの兄アブサロムはアムノンを許すことができず、ダビデの意向に反して2年後に彼を殺した。

改めてみると、ダビデ王って・・・むぅぅ。。

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