聖書人物の名前とその意味(その3)

聖書の人物

士師(しし)は、口語訳聖書では、「さばきづかさ」という名前で登場します。
士師はイスラエルの人々が約束の地(カナン)に定住し始めた時代のイスラエルの部族の支配者です。
士師は軍事指導者で、自分の部族やほかの部族を敵から救い出し、戦争がない時にも統治者として活躍しました。

【デボラーミツバチ】
唯一の女性の士師。
バラクをペリシテ人を破る将軍にし、外国支配からの解放の40年間をもたらすのに一役買った。(士師記4-5章に登場します。)

【バラクー稲妻】
カナン人の手による20年にわたる圧迫の後、イスラエル軍の将軍バラクは、カナンの王ヤビンに勝利し、イスラエル人を解放した。

【シセラー黙想】
王ヤビンのカナン軍を率いていた。イスラエル人を圧迫するために鉄の戦車900両を配置していた。ある戦いの後、シセラはヤエルの天幕に逃げ込んだが、ヤエルは伝統的なもてなしで歓迎した後、シセラが眠っているときに、彼の頭に天幕の鉄の杭を打ち込んだ。

【ギデオンー偉大な勇士】
ギデオンは、300人の味方を選び、おびただしい数の敵を打ち負かした。
(士師6-8章)

【アビメレクー私の父は王】
ギデオンの子。
3年間士師としてイスラエルを治めたが、そのために70人の異母兄弟を殺した。アビメレク自身も、ひきうすで頭を割られるという、非業の死を遂げた。

【エフター彼は聞く】
イスラエルの8番目の士師。アモン人との戦いに入る前に、もし勝ったら、家から迎えに出てくる最初のものを、いけにえとしてささげるとの誓いを立てた。
踊り歌いながらエフタを出迎えたのは、一人娘だった。彼は請願とおりのことを娘に行った。(士師11-12章)

【サムソンー名高い】
超人的な力で名高く、イスラエルを20年間統治した。神にささげたナジル人として髪をそることがなかったが、デリラに誘惑され秘密を明かしてしまう。
そのことで、デリラは彼の髪をそり落とされペリシテ人が捕虜にした。
その後髪の毛が伸びてきて建物が崩壊し、主要なペリシテ人支配者や戦士すべてが死んだ。

【デリラー優美な】
サムソンを誘惑した女性。
自分の民族にサムソンを売り渡した。そしてこの裏切りに対して大きな報酬を受け取った。(士師16章)

【ルツー友】
ナオミの息子マフロンの妻。
夫、舅(しゅうと=義父)、義弟はみな死んだ。
しかし、ルツはナオミから離れず、姑ナオミの故郷ベツレヘムへ行く。
そこでナオミの親戚ボアズと結婚する。
ボアズの子オベデがエッサイの父であり、エッサイがダビデの父となった。

【ボアズー機敏】
富裕な地主。
外国人のルツがボアズの畑で落穂広尾威を集めていた時、肉体労働者たちから彼女を守り、割増して麦を与えた。
ルツと結婚し、ナオミとルツがベツレヘムを去ったときに失っていた相続地を買い戻した。

【ハンナー恵み】
エルカナと結婚したハンナには子供がなかったが、エルカナは別の妻との間に子供がいたので、その妻から侮辱的なことばやあざけりをうけた。
シロの幕屋への年1回の旅の間に、男の子を授けてくださるよう祈り、息子を捧げると誓った。
その後サムエルが生まれたので、乳離れした後すぐにサムエルを捧げた。

【エリー主は高く上げられる】
サムエルを受け入れた祭祀。
サムエルが預言者となれるよう訓練する。
しかし、2人の息子の訓練には失敗し、神様がさばきをもたらす原因となった。
息子たちはペリシテ人に殺され、神の契約の箱が奪われると、エリはその知らせを受けて席から落ち、首を折って死んだ。

次回、サムエルからは王の時代に入ります。その4をお楽しみに!

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