創世記物語(7) 洪水のあと

聖書の物語

雨は40日40夜降り続きました。
雨はやみましたが、
あたり一面を水が覆いつくし、まるで陸地が見えない大海原(おおうなばら)に浮かんでいるようです。
地球がすべて水浸しになったかのようでした。

150日間、箱舟は水に浮いていました。

ゴンっ!
音がして、箱舟が止まりました。
ノアは箱舟の窓から鳥を放ってみましたが、帰ってきません。

次に、鳩を飛ばしてみると、とどまるところがなかったのか、帰ってきました。
そのあと7日が立って、もう一度鳩を外に放ってみると、オリーブの木の葉をくちばしに加えて帰ってきました。

木が生えている!
水が引いているんだ!

その後、さらに7日がたって鳩をはなってみたら、もう帰ってきませんでした。

鳩は地上にすみかをつくったんだな。

ノアは悟りました。

その後神様の声があって、ノアと家族、そして家畜たちも箱舟の外に出るようになりました。

もう、洪水前の姿は何もありませんでした。
大地を踏みしめたとき、本当にほっとしたのですが、
様変わりした大地をみて、恐ろしくもなりました。

また大雨が降ってくるかもしれない。
心の中で神様が少し怖くもなりました。

その心をご覧になった神様は、祭壇を築いてくれ、そこで会おうとおっしゃいました。
動物をほふって祭壇を築いていると、虹が現れました。

大きな大きな虹を眺めていると、神様の声が聞こえました。

「もう洪水を起こさないから心配しないであなたの道を行きなさい」

それで、ノアとその家族は不安な心が少しずつ希望に変わっていきました。

もう一度新しくやり直そう。
新しい出発です。

地上での新しい生活が始まりました。
すべてのことを新しくする努力が続きます。

神様も積極的にノアとその家族に働きかけるようになりました。

水が運んできた豊かな土から、さまざまな作物が豊かに実るようになりました。

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