バビロン捕囚からの帰還

聖書の人物

預言者ダニエルは、ペルシャでペルシャザル王、その後ダリヨス王の時に仕えていました。バビロンと同じく、ペルシャ(現在のイラン)帝国が台頭してきました。この地域の政情は不安定でしたが、ペルシャ帝国の創設者でもある「クロス王(キュロス王)」によって、帰還が実現するようになりました。

第一次帰還

クロス(王)

クロス王は賢明で人道的な政治で知られていました。宗教的な背景を理解した彼は、イスラエル人を帰還させ、王室の金庫から神殿の再建のための費用を負担してくれたりもしました。

ゼルバベル

名前の意味は、「バビロンの種」エルサレムに帰還の際の指導者。

ハガイ(預言者)

名前の意味は「祭りの日に生まれた」。神殿はあれたままなのに、帰還した民が自分の家だけは豊かにしているのを非難した。ハガイ書を書いた。

ゼカリヤ(預言者)

名前の意味は「主は覚えている」。エルサレムに戻っていたユダヤ人を無感動、霊的な怠け、邪悪な行いを改めさせた。祭司でもあった。バビロン捕囚の時代に生まれたが、第一次帰還の時に戻ってきた。ゼカリヤ書を書いた人物。

第二次帰還

エズラ(預言者)

名前の意味は「主は助ける」。祭司であり律法学者。第二次帰還の際の指導者。神殿は再建されたが、民は怠慢で律法を守らないことに気が付いて指摘した。

ネヘミヤ(預言者)

ユダヤ人捕囚の時期、バビロンで育ち、第二次帰還の時にもペルシヤの王に仕えていたこともあり、イスラエルに帰還しなかった。ペルシャ王に献酌官(給仕のような形)として仕えていたが、帰還した捕囚の民がエルサレム神殿の城壁を再建していないと聞いて、4カ月間祈り、断食した。その後、王に願い出て、エルサレムの民を連れて戻るようになった。エズラの帰還の13年後のことである。ネヘミヤの建築計画は様々な妨害を受けたが、懸命な働きと祈りの結果、城壁は再建された。

この城壁が、嘆きの壁、と呼ばれる壁だと思われます。

トビヤ

アモン人でネヘミヤの再建に反対し、戦った人物。ほかにも、サヌバラテやアラブ人、アモン人など、多くの反対する人がいたがネヘミヤは負けなかった。

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