ペルシャ帝国の支配者たち

聖書の人物

バビロン捕囚時代、強大な権力を持ったのが「ペルシャ帝国」でした。
ペルシャ帝国の支配者たち、名前もわかりづらいし、順番もなんだかごちゃごちゃなので、支配者を年代順にまとめてみました。

クロス2世(キュロス王とも言う)ー在位期間:紀元前550-529

ペルシャ帝国は、クロス2世「アケメネス朝」から始まります。
バビロンを制圧し、捕囚の民を帰還させた人物です。ゼルバベル、ヨシュア、ハガイ、ゼカリヤが第一団として帰還するようになります。

ダリヨス王ー在位 紀元前522-486

クロス2世の命令を追認した強い支配者。ペルシャの費用でエルサレム神殿を再建するよう命じた。

アハシュエロス王 紀元前486-465

(=クセルクセス1世と同一だとみられている)ギリシャ侵略に2回失敗した。
エステルを妻とした迎えたエピソードを含め、王妃エステルの話とともに登場する王。

王妃エステル

名前の意味は「星」
ペルシャ帝国の首都スサで成長した。両親がいなかったため、いとこのモルデカイが世話をしていた。
アハシュエロス王は最初ワシテを妻としていたが、ワシテは王に不従順で妻の見本となれないとの話から、エステルを妻として新たに迎えることとなった。
エステルは最初自分がユダヤ人であることを明かさなかったが、王の家臣ハマンがユダヤ人虐殺計画を立てたため、エルテルが勇気ある行動でユダヤ人たちを救った。

モルデカイ

名前の意味は「マルスにささげられた」
エステルのいとこで、ユダヤ人の捕虜だった。
アハシュエロス王を殺害しようとしている陰謀を暴いて王の命を救った。
エステルに王妃になることを勧めた人物でもある。
王の家臣、ハマンにひれ伏すことを拒否したため、ハマンの怒りを買った。これにより、モルデカイならびにユダヤ人虐殺をハマンが行おうとするが、エステルにユダヤ人を救う行動をするよう促す。
そののち、王の命を救ったことを知り、王に次ぐ位(総理大臣)が与えられた。

ハマン

モルデカイの前のアハシュエロス王に仕えていた総理大臣。
ハマンはモルデカイの処刑用にたてていた高さ25メートルの柱にかけられた。

アルタシャスタ王(前465-425)

ネヘミヤが使えていた王。ネヘミヤの願いを聞き入れ、ネヘミヤをユダの総督とし、エルサレム神殿の城壁再建を後押しする王。

その後

聖書には書かれていないのですが、

クセルクセス(アルタシャスタ王)2世(前425-424)
ダリヨス2世(前423-404)
アルタクセルクセス2世(前404-359)
アルタシャスタ3世(前359-338)
アルセス(前338-336)
ダリヨス3世(前336-330)

といった具合に王が続いてペルシャ帝国の支配が続いていきます。
尚、紀元前400年ごろに旧約聖書最後の預言者である「マラキ(名前の意味は”私の使者”)」が登場し、その後400年近い沈黙の後、イエス様の時代に続いていくようになります。

更に、イエス様が生まれる直前には、かの有名なローマ帝国が隆盛を極めてくるのです。イスラエルは、バビロン捕囚は終わったとはいえ、長きにわたり、侵略され、苦しみの中にいましたから、このような圧政に苦しむ中で、より一層救世主と呼ばれるメシアを待ち望む機運が一層高まっていったのです。

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