ヤコブと妻、12人の子供たち

聖書の人物

ヤコブは、別名「イスラエル」という名前をもらった、聖書では結構大切な人物の一人です。

ヤコブには聖書に出てくる12人の息子と1人の娘(娘はもっといたかもしれませんが記述がありません)の合計13人がいます。

ヤコブの妻と子(sすすうす数字は兄弟順位)

ヤコブの結婚のいきさつ

まず妻は、基本的にはヤコブの母の兄、つまりおじさんの2人の娘、レアとラケルです。ジルパとビルハはレアとラケルのつかえめ(従者)で、子供を産ませた、というような格好だからです。

ヤコブは、この4人の内、ラケルが一番好きでした。というか、ラケルと結婚しようとしていました。

長子の権(長男の権利)を兄エサウから奪うことに成功しましたが、そのこともあって兄から恨みを買い、殺されそうになったということで、母リベカが親戚であるラバンおじさんのところへ逃げさせたのです。

そこで出会ったのがラケルで、めっちゃLOVE!となり、ラケルの父ラバンに娘さんをお嫁にください!とお願いしたら「いいよー。だけど結婚の条件として7年私のところで働いてね」と言われました。

働いた後、晴れて結婚!結婚式(ベールで顔を隠されていて誰かわからない)の後、初夜で花嫁の顔をみてみたら、なんと姉のレア!

ラバンおじさんの住む地域では、姉が先に嫁にいくことが習わし(風習)のため、妹をくださいといっても、姉が嫁にいってなければ姉をもらうことになるわけです。妹ラケルと結婚したかったのなら、姉の結婚を見届けるなり、縁談を世話するなり何かしないといけなかったのです。。くうう・・・

「ラケルが欲しいなら、じゃあ、ラケルも君と結婚させるよ、だけどもう7年うちで働いてね!」とラバンおじさんに言われ、もう7年働いてめでたくラケルとも結婚しました。ラケルのために14年も働いたということになるわけです。。

子供たちのいきさつ

姉のレアとは、ちょっと出会えばすぐに神様が子供をくださる感じで、ルベン・シメオン・レビ・ユダとすすす、っと子供が生まれました。

それに対してラケルには、なかなか子供ができず、夫ヤコブと喧嘩になりましたが、ヤコブは「そんなこといったって、子供は神様からの授かりもので、自分にはどうしようもできないよお」と困り顔。

じゃあいいわよ、といったのかわかりませんが、つかえめ ビルハをよこして ダンとナフタリを産ませます。

その後、レアは、私にはもう子供は無理だろうけど、夫との愛の証が欲しいわ、と思ったのか、妹がやるなら私だってね、と思ったのか・・つかえめをよこしてガドとアセルを産みます。

その後、めでたくラケルに子供ヨセフが生まれます。

ラケルはヨセフを産んだ後、ラバンおじさんの元を離れて故郷に帰る道の途中で、2番目の子 ベニヤミンを産んだ後、亡くなってしまいます。亡くなる直前に「幸せ!」と叫んで亡くなったようです。ベニヤミンとは「幸せの子」という意味です。日本語でいうのなら「幸生(ゆきお)」君、ってことでしょうか・・。

最も愛する人の子であったこともあるし、母もいないし、とヤコブはヨセフを兄がヨセフをねたんで恨むほど特別に大事にしていました。服からして違う、そんな状況でした。それに対してヨセフ君は兄さんたちみんながボクにひれ伏す夢を見たんですよ、という感じで空気読まない?それが高じて殺されそうなところを、それはいかん、といって兄弟がエジプトに売ってしまいます。

父ヤコブには、ヨセフは動物に食い殺されて死にました、ってことにしてあったわけです。その後兄がいなくなり、ますます肩身が狭くなったベニヤミンは、オオカミのような性格になった、と言われています。(父ヤコブが夕にその分捕りものをくらう狼の如しと言いました)

子供たちの子孫

12人の子供たちからイスラエルの12の部族ができています。イスラエルは12支派(しは)とか12の民族と呼ばれ、ヤコブの息子の誰の流れを汲んでいるのか、記述が多く書かれています。たどっていくと結構面白いですよ^^

レビとシメオン

レビは、兄弟シメオンとともに、妹デナのことで異邦人を殺してしまい、父ヤコブに呪われてしまいます。
その後、モーセの時代になって、今度はレビ族がいち早く神様のみ言葉に反応して敵を打倒してくれたということで、レビ族はモーセの後、カナンで土地を分割するときに土地を持たず「聖職者」の家系として定められます。

子孫での有名人には「モーセ」、

モーセの子孫としては、預言者エレミヤやエゼキエル、イエス様のいとこにもあたる「バプテスマのヨハネ」がいます。モーセの兄「アロン」の子孫としては、エズラなんかもいます。

なおシメオン族は、かなり長い年月を経た先ですが、結局、絶えてしまうことになります。

ユダ


父ヤコブに獅子(ライオン)と呼ばれた勇敢な人でした。
長男の嫁であるタマル、長男が死んで次男の嫁となり、次男も死んで三男と?となりましたが、
ユダが三男まで死んだら嫌だ・・・と嫁タマルを三男に嫁がせないでいました。(日本でも長男が死んだら次男の嫁に、という風習があったようですね)

それで、タマルは、これじゃ跡継ぎを作れない!と
なんと遊女の格好で義父ユダと寝て、子供を作ります。
(これだけでもドラマになりそうなすごい事件ですよね。。。)

こうして、子孫をつないでいくことになるのです。
子孫で有名なのはダビデ、そこからイエス様までつながっていきます。

すると、長老のひとりがわたしに言った、「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」。

ヨハネの黙示録/ 05章 05節

といった聖句はこのためです。

イザヤ書にもエッサイの若枝からメシアが現れるとありますが、エッサイとはダビデの父です。
ちなみに、ダビデの祖父オベデは、ルツ記に登場します。
ルツは自分の夫が死に、夫の兄弟も死んだけど、実家にも帰りません!といって姑にくっついていきました。
姑のナオミは、ルツちゃんの再婚を世話せなあかんがな、といって、オベデに引き合わせ、再婚の運びとなっているのです。

ちなみにユダ族の子孫には預言者ダニエルもいます。

ヨセフ

ヨセフにはマナセとエフライムというエジプトで生まれた息子がいました。

マナセの子孫としては士師として有名なギデオンがいます。
エフライムの子孫としては、ヨシュア、サムエルもこの家系のようです。

ベニヤミン

ベニヤミンの子孫として有名なのはサウル王。最初の王ですね。そこからさらに時代を下っていくと、エステル、使徒パウロもここに入る?ようです。

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