南ユダ王国の王と預言者たち

聖書の人物

前回、北イスラエルの王と預言者たちについてまとめましたが、本日は続き。名前の意味を調べましたが、南ユダの人々の名前の意味が分からない人もいました。が、主要な人物は名前の意味が?でも加えてみました。

【レハベアム(王)-民は増え広がった】
父はソロモン。母はアモン人ナアマ。
ソロモンの後を継いで王となったが、重税を課すなどして民は彼に不満を抱いた。
その結果、ソロモンに殺されそうになってエジプトに逃れていたヤロベアム1世率いる北イスラエル王国ができて国は南北二つに分かれることとなる。
神に背いた生涯だったが、王だったため、ダビデの町に葬られた。

【アサ(王)ー与える】
神殿男娼(神殿にいた、いわゆる同性愛を商売とする男たち)を追放したり、異教の神々を破壊して宗教改革を行った。
治世前半は平和だったが、治世第36年に、北イスラエル軍を撃破した際、神の力を頼らず外交などの方法で問題を解決しようとして、預言者ハナニに諫められたところ逆ギレし、預言者ハナニを投獄した。
その後、治世の39年目に両足が病気になり神に頼ることなく病気で死んだ。

【ヨシャパテ(王)ー主は裁き給われた(さばいてくださった)】
アサ王の子。
北イスラエル王国と和解をはかり、アハブ王の娘アタルヤを自分の息子ヨラムの妻にすることで和解を成し遂げた。
宗教改革を行い、礼拝を促進して、エルサレムにレビ人と祭司からなる最高裁判所を置いた(第2歴代誌19章4節-11節)。

【アマツヤ(王)ー主の力】
ヨシャパテ王の5代後の王。父はヨアシュ。
エドムの地を攻撃する際、持ち込んだ偶像を拝むようになり、その後父ヨアシュ王に侵略され捕虜となった。

【ウジヤ(王)ー主は私の力】
アマツヤの子。16歳で王となり、52年間統治した。
ウジヤは、北イスラエルとの関係を修復し平和と協力に務めた。軍隊を再編成し、農業の発展にも力を入れ、繁栄を築いた。

【イザヤ(預言者)ーエホバ(神)は救いなり】
ウジヤ王の頃活躍した預言者。
イザヤ書を残した。イザヤ書は、来たるメシアについての預言が多く、新約聖書の説教でイエス様が引用している箇所もある。
イザヤは南ユダ王国の不正を糾弾し、バビロンへの流刑を警告したが、聞き入れなかったため、のちにバビロン捕囚でイスラエルの民は囚われの身となる。

【ヒゼキヤ(王)ー(?)】
神の言葉に従順で、神の御目に適う事柄を行った人物。国力も増強させた。
ヒゼキヤ王の時代、北イスラエルはアッシリアに侵略され捕虜となっていたが、アッシリアはエルサレムには入城せず、軍を撤退させた。
死にそうになって、神様に延命を求めて15年も寿命を延ばしてもらったことでも有名。

【ヨシヤ(王)-(?)】
(ヨシュアと似た名前なのですが、別人なので注意)
ヒゼキヤ王の3代後の王。祖父マナセ、父アモンが偶像崇拝をしており、アモンが暗殺されたことで8歳で王となる。
旧約最大の宗教改革者とも言われているが、エジプトのネコ王がアッスリアを倒すために南ユダを通過しようとして進むとき、エジプトの軍隊と戦ってしまった。
この時、変装して戦っていたため、エジプトの軍隊が王だと知らず、流れ矢に打たれて死んでしまい、民は悲しみに暮れた。

ヨシヤ王当時の預言者エレミヤがこのことを哀歌(あいか)で詠んだ。
ヨシヤ王の死後、エジプトはアッシリアを抑えることができず、エジプトの勢力も弱くなり、結局南ユダの民は、東隣にあるバビロンの捕虜となってしまう。

【ヨナ(預言者)-鳩】
ヨナはいつの時代に活躍したかはハッキリとわかっていないがヨナ書の順番等からみて、このころの預言者と言われている。
異教徒(外国)であるニネベの町に、罪から離れるように預言を伝えるよう言われたが、逃げようとした。
逃げようと乗った船が嵐に遭い、原因がヨナであると知られ、ヨナは海へ放り出される。
クジラに飲み込まれ3日3晩過ごしたが、改心してニネベの町へ預言を伝えに行く。
すると、ニネベの町の民は心を翻して悔い改め、神は裁きを思いとどまるという物語。
イエス様が亡くなる前、邪悪で不義な時代はしるしを求めるが、ヨナのしるし以外はないといわれた人物。
イエス様が死から3日後に生き返ったことが奇跡だといわれる所以(ゆえん)となっている。

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