飢餓問題と布団

その他

FACT FULLNESSによれば、極度の貧困に苦しむ人の割合は1966年に50%だったのに対して、2017年には9%になっています。

御言葉で世の中の問題も全部解決できるよ!と自信ありげに教会の先輩に言われて、まったく信じてなかった私。とりわけ、青年海外協力隊にいったりして地球の貧困問題とか解決したいっていう考えの私に、総会長牧師が貧困問題を解決する方法について神様に聞いてくださった話をしてくださいました。
私のような人がいたようで、聞いたら深く祈ってくださったようです。

総会長牧師は夢を見てこの問題の本質を悟ったのだと教えてくださったそうです。おそらく今から30年近く前のお話だそうです。

布団の夢

夢の内容はこんな感じ。いろんな部屋にそれぞれ人が住んでいて、ある部屋は布団を一杯かぶって重たいからと苦しんでいて、ある部屋は布団がなくって寒い寒いって苦しんでいたんだそうです。実際は、余分な布団を足りないところに回したら、ちょうどみんな暖かくして眠れて、ハッピーだ、っていうそんな夢だったそうです。

これが食糧問題とどうつながるかって?

世界は有り余るほど食べて食料を捨てている国があるし、足りなくて貧困にあえいでいる国があるというわけです。だから、互いに仲良くして分け与えて平和に生きたら幸せだといういうのです。

地球村(ちきゅうそん)

よく御言葉で「地球村(ちきゅうそん)」という表現が出てきて、なんだか変な感じって思ってたんです。もっと大きいっていうイメージがあったので。でも、年を追うごとに、世界は互いに行き来する量が多くなり、様々な格差がなくなりつつあって、村のように近くなっているなと思います。

だから、国同士が隣の部屋のような感覚って、グローバルに活躍する人ならばある程度持っている感覚なのかなと思います。

シェアする時代

30年前の高度経済成長期の時代に、「分け合う」なんて発想は、ちょっと時代に逆行してる?と思われたかもしれませんが、今になってみると「互いに助け合う」っていう、何とも古めかしく、非生産的にみえるこの方法が、実際のところ先進的なことになりつつあるなって思うんです。

例えば、シェアリングビジネスが台頭していますよね?

高級バッグなどをシェアした場合、その後購買に至る人も4割いるそうで、むしろビジネスとしては売るという活動にも大きくつながるということがわかっています。

他にもフリープランっていうもので様々な人に使ってもらって一部の人がお金を払ってプレミアサービスを受けるのだけど、それで十分に商売が成り立つとか、そんなモデルです。

また、互いに譲り合う精神、分け与える精神っていうのが実は最も強いと捉えてJapanese Styleを見直す動きが結構あると聞いています。
たとえば、日本人は満員電車で列に並んで席を譲り合います。どんな災害時にも互いに助け合って必要な物資を分け与えるから、混乱が少ない、そのため復興もはやいそうです。

また、アフリカでは「日本人は騙すと大変なことになる」という暗黙の了解があるようです。

海外進出してきた日系企業をどこか一社、だますと、その時は特に抗議もされず、一番騙せるそうです。ところが、その後は、その情報が同業他社にまでいち早く情報共有されて、二度と相手にしてもらえないので、ビジネスが立ち行かなくなるそうです。他の国相手だと、騙された情報などもライバル会社にシェアされることはないので、結果会社が違えばいろいろ騙せてしまうけれど、日本人はそうではないんだとか・・。

資本主義の本質

以前日銀を退職された方がお金に関するセミナーを開いてくださっていた時に

「資本主義というのは、相手を蹴落として競争するというような意味ではない」と教えてくださいました。

社会主義は富を平等に分配し、資本主義は競争というイメージがあるがそうではないのだと。

資本主義というのは、全体の為に奉仕をして全体が富めるようにさせるのがまず大きな目的で、全体が潤ったら、労苦に応じて再分配しましょうという考え方なのだそうです。全体が100だとして、50、30、20それぞれ3名が投資して200になりました。ならば、利益が100なので、50,30,20の割合で再分配しましょうねという考え方らしいです。決して、50の人が残りの30や20の人の分も取り上げるなんてことはないんだそうです。

布団を分け合うように、少し豊かなものがあるのなら、互いに分け合ってもっと先進的な平和な世の中になったら本当にうれしいです。信仰などを持っていると、理想ばかり追いかけているように思えるかもしれませんが、この教会で御言葉を学ぶようになって、子供の頃に追いかけていた理想をもっと現実的なアプローチで進んでいく方法があるということを知るようになりました。

事実、世界は理想を追い求めている多くの人たちとともに、少しずつ愛と平和の方向へ向かっているように思っています。

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