前回 子供のゲーム依存症について考える に続いてちょっとだけ補足。
好き放題やらせる為、専用タブレットを用意したのです。
この記事は本当に参考です。ただ、私が思うに、ICT教育だ、タブレットを全台用意するぞという前に、いろんな検討があったほうがいいなと思うことがありますので、メモのような話になりますが、書いていきたいと思います。
分けられるのなら、専用タブレットがよい
「好きなだけやっていいよ」といったところで、大人のスマホを使わせてしまうと、誤作動が心配になります。そこで、今回、専用のタブレットを用意しました。
大人でも共用パソコンはあまり関心しません。
子供がパソコンで変なサイトへ行ったり、SNSの事件、等後を絶ちませんが、パソコンならばログを取ったり、安全に守る技術も日夜進んでいます。
子供のやっていることを見るという意味では分けないという意見もありますが、どうしても分けないことで大人の余計な情報が入っていく危険性もあると考えてほしいです。また、誤動作によってとんでもないことを引き起こさないためにも、専用をお勧めしたいです。
お近くの詳しい人に相談を(笑)
専用を、用意とか偉そうなことを言ってすみません(笑)
そんなうちはお金もないのに、、、などとおっしゃる前に、
お近くに、ちょっとIT詳しいんだとか、オタクっぽい人いませんか?
私のIT系の仕事をしている上司には歴代いろんな人がいました。
詳しいし、好きなんです。
PTAにお願いされて、1学年分のPCのバックアップを取って、設定もしたって言ってました。休日に学校にいって。もちろん無料です。
パソコンなんて自分で作るのが普通でしょ!って言ってました。秋葉原に中古のパーツ屋さんがあるんです。
またほかの上司は、うちは、パソコン12台ある。新機種が出るたびにある程度かって調べる。と。
なんだったら改造して古いのあげるから練習する?って言われたこともありました。
あるところにはあるんです。この世は6人の知り合いをたどっていくと、全世界の人につながる、なんて実験やってる番組ありませんでした?
だからたぶんどこかにいると思います。
そうでなくても、子供用ものは、安いのでいいんです。中古でいいんです。
だけど、できれば安いものは、詳しい人にリセットしてもらってシンプルな状態がいいです。
あるいは案外古いのがいいんです。
古くてそんなに大した情報も入ってない、使おうとしたところでしょぼすぎる、となれば悪用しづらいはずなので。
いずれは、制服のおさがりをもらうように、タブレットのおさがりをもらう日も来るんでしょうかね・・。
ICT教育をする前に親のセキュリティに関する知識向上を
一番はこれだと思います。
自分で使うのと、子供に使わせるのはまたちょっと違うと思うんです。
結局、なまじっか中途半端にわかっていると、子供の好奇心でどうにでも広がり、セーブしきれない、だから圧力をかけて制圧的やり方で子供を引っ張るしかない、ということで、当然またあからさまになのかしたたかになのかの違いはあれど反発するの繰り返しにならないかな?と思います。
そもそも、人の10倍ぐらいわかってて初めてうまく教えられると思うんです。
ただでさえ、教育論だ、やれ社会情勢はめまぐるしく変わっていくわで、社会も変化が激しいので家族の在り方、人の生き様も大きく変わる中で、先生の過重労働が心配されている今、さらにこの科目を増やして負担が増えるばかりでは?という声に賛成票を投じたいぐらいです。
それで、専門支援要員を、と言っているようですが、、結局家庭教育頼みになるんだったら、親がもっと知りたいことを知れる無料の講座があったほうがいいのかな?と思ったりもします。
使わせてしまわざるを得ないジレンマ
以前、カスタマーセンターを装った詐欺グループに電話したところ、変なURLにアクセスしたので課金されたという手口のようです。
そのとき、「お子様が知らないうちに操作したということは考えられませんか?」と言ってきました。
それだけ、子供にスマホを使わせている大人が多いということになるのでしょう。
子供は大人の事情など考えずに、対話や遊びの相手を要求してくるわけですが、子供の対応ができないので、「子供にゲームをやらせて静かにしていてもらう」という大人が多いのだと思います。
が、こちらはそれなりにIT業界が長いわけで、子供の利用履歴とかわかるようにしていますし、パスワードだってかけていて、私に隠れて変なサイトへはいけないようになっているわけです。
そもそもクレジットカードシステムとか設計したことがありますから、課金の仕組みを多少は知っているので、2-3質問したら、相手が悪いと向こうから逃げられましたが、情報を集めて警察に提供した記憶があります。
そんなことでもちょこっと知っていれば、ずいぶん楽になると思います。
便利な使い方、というのはいろんな雑誌やテレビで見かけるのですが、逆にセキュリティの設定に特化したものってあまりないような気がします。ネットを使った犯罪も多いので、対応する会社も多くなってきています。ぜひ、無料でこういう情報を得られる場所があったらいいのにな、と思ったりする次第です。
子供用をつくるべきではない
「子供用」の安全安心な、なんちゃら、をよく見かけます。
でも子供たちに接してみると、「子供用」であってほしい部分はたった一つで、「大きさや重さ」といった外見的なものぐらいのことなんです。
物理的に手が小さい、力が弱いんです。
ほんとうにそれだけです。
本物を見る目は本物を知るところから
切れにくい包丁がもっと怪我しやすい、ということを聞いたことがあります。切れないから、と無理に力をいれるうち、不意にケガするということらしいです。
明治や大正に生まれた大人たちは、子供の時から丁稚(でっち)とか出てましたから、今の小学生ぐらいの年齢でも大人並みのことがある程度できました。
だから、彼らは「どうせなら本物を小さいころから知ってたほうがいい」というスタイルの人が多かったように思います。
子供だから割らないようにプラスチックの食器、とかには反対している人をよく見かけました。
本物に触れて食することの大切さや貴重さなどを教えたいからだと。近年塗り物の椀を給食の食器として使う学校があると聞いたことがあります。
絵も、本物は違う、とわざわざ見に行く人たちが多くいます。
あれは偽もの、これも偽物、まがい物が多い時代だからこそ、まがい物をいちいち教えたところでひっきりなしに出てくる世の中です。
だから、実は子供も大人も、最初から「本物」を正しく知っておけば、本物と違えば全部偽物というわけで判断しやすいのだと思います。
いつも、「これこれはカルトだから、気をつけてくださいね」とか「新手の詐欺です、気をつけてくださいね」というのを見るたびに、「またか」と思うのです。
でも、何で騙されるの?という構造をわかってないから騙されるんだと思います。
だから、正直、小手先の技術などを教えることに時間を費やしてほしくない、とよく思います。
1+1=2、その答えを学ぶのではなく、「+」つまり足せば増える、というその法則を理解させることが時間がかかるようでも大切、そういう御言葉の学びをしなければならないよ、と以前教わりました。
子供でも大人でも、知らなければ子供だ、という御言葉があります。
一度間違えて覚えてしまえば、ひっくり返すのは大変です。ならばこそ、最初から本物で教えたほうがこのスピード重視な現代には向いているのだろうな、
と考えが大きく膨らんでしまったところで、今日はオシマイです。
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