服装と人生 ~ヨセフとADHD~

ちえみThinking

ADHD?

時々、聖書を読んでいて、ヨセフってADHD(発達障害)じゃない?って思うことがあります。

  • 空気を読まずに自分に兄弟がひれ伏す夢を見たんだ!といって兄弟たちのひんしゅくをかった。
  • エジプトへいっても、女性に濡れ衣を着せられるまで、全く仕えている奥さんの好意に気づいてなかったのでは?
  • 自分だけ違う晴れ着を着ていても、わーい、って着ていた。

などから・・。その上、

  • 天才的な政治手腕で外国で総理になった。
  • 兄弟たちが来ても、十分に演技して見事に他人を演じきれる。

など。その上、

  • どんな困難があってもめげない前向きな性格

奴隷として売られていった先で牢屋に入れられた上、最後に大統領になるってすごくないですか?現代でもここまでの波乱万丈で数奇で、それでいて痛快な人生を歩んだ人はめったにいないでしょう。

自己肯定感が成功のカギ?

ヨセフと同じ母から生まれたベニヤミンは、父ヤコブに「オオカミ」と言われました。年の離れた兄弟にいじめられて、卑屈な性格になったといわれています。

それに対してヨセフは、ビッグマウス&超肯定的性格だったといえます。そうじゃないなら、幼いころ母に死に別れ、10人もいる兄たちにいじめられて、その果てにエジプトに奴隷として売られ、さらに売られた先で濡れ衣を着せられて獄に入れられ、そこで起死回生のチャンスが巡ってきても約束通りに人が動いてもくれず・・

苦節だらけの人生だったといえます。それでも彼は恨んだり、腐ったり、あきらめもせず、自分の道を歩ける力が本当に強かったといえます。

こういう彼がいたからこそ、エジプトは栄えましたし、歴史を大きく左右する重要な人になったといっていいのです。

彼を考えるとき、父のわかりやすい特別な愛情が自己肯定感として大きく人生に影響を及ぼしたのかもしれないなと思います。

彼のようなあきらめない精神が、すべての物事を好転的に導くのかもしれないなと思います。

長そでの着物

ヨセフは服からして違っていました。父が与えたとはいえ、本人も好んで着ていたわけですから、違うことを何ら問題と考えてなかったと思います。むしろ、喜んできていました。

ヨセフは年寄り子であったから、イスラエルは他のどの子よりも彼を愛して、彼のために長そでの着物をつくった。

創世記/ 37章 03節

ちなみに、この”長そでの着物”ですが、
文語訳では”いろどれる衣(=いろとりどりの着物)”となっており、
共同訳では、”裾の長い晴れ着”となっており、
協会共同訳では、”長袖の上着”に戻るという、大変遷を遂げています。

ちなみに英語の聖書をみてみると、
”ornate robe ”=華やかな上着、とあります。

セム人(ノアの息子のセムから派生した民族)の有望民が裾飾りのついた色鮮やかな服を着ていたことがエジプトの壁画で発見されたところかそう考えられたようです。
羊飼いの多くは、袖なしの亜麻布(あまぬの)の上着に、荒く編んだ羊毛のコードを着て、夜の寒さと冬の冷気や雨から身を守っていた。
ヨセフの服はその色合いではなく、裾が長く、たくし上げて着るところに特徴があった。当時こうした服は豊かな権力者が着るものだった。

NATIONAL GIOGRAPHIC社 地図と写真で読む聖書の世界

とありました。この本の写真として、こちらが掲載されていました。

服が自分を表現する方法に

女性の活躍が目覚ましい現代ですが、これにはココ・シャネルをはじめとしたデザイナーたちの活躍があります。

Dressing is a way of life. 「服装は生き方である」

イブ・サンローラン

の言葉に代表されるイブ・サンローランは、ナオミ・キャンベルを起用し、肌の色や性別で差別されることのない世界の扉を開くようになりました。その後、その後、有色人種のモデルが大きく採用されるようになり、エイミー・ディアナさんという皮膚がまだら模様のモデルさんが世界を席巻するようにもなりました。

このようにして人々は「生まれ持った神様からもらったそれぞれの美」を大切にするようになり、それを通して愛と平和の世界を開いていこうとしているように感じます。

人々は昔に比べて、自由に服を選べるようになりました。私たちも、ヨセフのように自分に与えられた良さを再認識して、自信をもって人生を切り開いていく人になりたいですね^^

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