前編に続く、使徒の名前とその意味、後編です。
マタイ
名前の意味は「主の賜物(たまもの=くださったもの)」
マタイによる福音書を書いた人物。
別名、「レビ」とも呼ばれています。
元の職業は取税人でした。当時取税人と言えば、人に忌み嫌われ、見下されるような職業で、友もいませでした。
しかし、イエス様に出会い、彼はすべてをなげうち、イエス様についてきた人物です。
イエス様の死後は、パウロの従者として同行していましたが、パウロに「あんな奴」呼ばわりされ、イエス様の弟子「バルナバ」の仲介もあって、「ペテロ」の従者として行動を共にしたといわれています。
そのため、マタイによる福音書は「ペテロ」の説教を多く収監したとも言われていますし、
イエス様がダビデの子孫であることを系図として明確にしている記述など、平易な文章の中にしっかりと必要なことを書いているとの呼び声が高い使徒です。
最後は、刀傷によって殉教の死をとげました
ヤコブ
前編に続き、ヤコブは2名いました。
ヨハネと兄弟ではない こちらのヤコブはアルパヨの子、と言われていますが、それ以外にはよくわかっていません。
シモン
名前の意味は「彼は聞く」
ペテロと名前をもらった弟子と区別するため「熱心党のシモン」という名で呼ばれていた李もします。
熱心党とは、当時のキリスト教とは全く別の、ユダヤ教から出てきた革命集団で、ローマ人はイスラエルから排除されるべきだと考えるような集団でした。(ちょっと過激ですね)
ユダ
名前の意味は「賛美」
ユダも、使徒の中に2名いて、イスカリオテのユダとそうではない「ユダ」の2名がいます。
ユダの手紙の作者は、こちら。
たぶん、「タダイ」という人物と同一ではないかと言われています。
イスカリオテのユダ
12使徒の中の会計係。
銀貨30枚でイエス様を売った男。
イエス様が死刑に定められたのを知って後悔の念に襲われ、銀貨を長老たちに返して「罪のない人を売ってしまった」といったが手遅れで、
そのまま首をつって自殺した。
マッテヤ
裏切り者イスカリオテ・ユダの代わりに使徒として選ばれたマッテヤは。
マッテヤのことは選ばれたことぐらいしか聖書に乗っていないため詳しくはわかりません。
石打ちにされ、そのあと首を切られました。
パウロ
イエス様の死後、クリスチャンを迫害する側でしたが、イエス様の霊に伝道されます。
一説にはてんかん発作を起こした為に倒れたとされています。
その後の活躍は皆さんの知るとことです。
使徒パウロは、ローマにおいて紀元後67年に、拷問のあと邪悪な皇帝ネロによって首をはねられました。他の使徒に関しても伝承がありますが、それらには、信頼できる歴史的、また伝承的なサポートがありません。
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