橙(だいだい)に秘めたるその魅力

ちえみThinking

橙(だいだい)色をしっていますか?

会社で「橙色」と書かれている漢字が読めないけれど、
と尋ねられました。
「だいだい色」だと思う、と答えると、今度は
「だいだい色」ってどんな色?と聞かれました。

えー----!!!!!っ

「だいだい」という柑橘からこの色が来ているというと、
勘どりのいい彼は「あー、桃色と同じ理屈ね」とおっしゃる・・。

確かに、蛍光オレンジで色塗りしている箇所のことだから、正確に表現するのなら「オレンジ」が正しいのですが、狭い空間に書こうとすれば「橙」と1文字で表現できるので便利。

「だいだい」ってもしかして古いの?と気になって、
別の職場の方に聞いた情報によると、
「近頃の若い子は「だいだい」という言葉に触れていない、と思う。
幼稚園や小学生の時に持つクレヨンや色鉛筆は
”だいだいいろ」”はなくなり、”オレンジ色”と書いてある」
とのこと。

さらに深く聞いて見ると、
30代でも、「だいたい色」は知ってるけど「だいだい」が何なのかは知らないと・・。

橙(だいだい)色とオレンジ色は違うの?

確かに「だいだい」っていう柑橘を市場で見かけなくなったような気がしますね。
私は「橙」というと、ちょっと無骨なあの柑橘を思い出すんです。
あいつが、並み居る輝かしい赤や青に交じって渋く12色の色鉛筆に入っているなんて!
と子供の時、ちょっと親近感を覚えていました。(変な子だったな・・・、私(笑))

だから、
え?オレンジと橙って違う色でしょ?と思った次第。
あんなしゃれ込んだ色と一緒にするなよ!と思ったのです。

すると、

オレンジ色とは、果実のオレンジと似た色のことである。赤と黄色の中間色である。それに対して橙色とは、果実のダイダイ(橙)と似た色のこと。
赤と黄色の中間食である。オレンジと橙は同じミカン科の果物で、橙の英訳をビターオレンジというように、ほとんど果実の色の違いはない。
そのため、両者はJIS規格のマンセル色体系においても全く同じ色として扱われている。
しかし16進表記、RGB、CMYKでは異なる色である。
別の色として区別する場合は、オレンジ色の方がやや赤みが勝っているが、ごくわずかな差である。

出典:http://imasara-chigai.lance5.net/z131.html

とありました。
ごくわずか・・!いや、私はそう思わないけどなー---
でも16進表記で違うんだったら、基本の256色の1つとしてお互い数えられているということだから、Webデザインするときは全然違う色ってことにならない???

それは、
朱色(しゅいろ)と赤とか、
ピンクと桃色ぐらい違うと思う・・
「朱色」と「赤」も違うし「赤」と「紅」も違うと思います・・。

違っていることを楽しむ

私は個人的に、オレンジと橙を一緒にするその神経が信じられない!と思ってしまったんです。
そういう雑な色に対する扱いが人を雑に扱うことにつながってないか?
(大げさだけど)そう思うことがあるんです。

摂理に来ると、「分ける」という概念を学びます。
神は天と地に分けられ、
昼と夜をわけられ、
陸と海を分けられ、
男と女に分けられた・・。

人間にも霊があって体があって心があって・・・。
なんだかんだと分けるんです。

分けるということに抵抗を感じる人が多いのは、
違うことを良いと思う体験が少なくて、違う=優劣をつけるということを感じているからじゃないかな?とつくづく思います。

唯一無二の自分にしかない個性、という御言葉をうれしがる反面、
自分の個性が何かわからないといいます。

それは、あの色は12色のあの色鉛筆の箱の中に入ってないから色としては失格だという風な論理に近い感じがするんです。
橙なんて名乗るなよ、オレンジといいな、というような・・。
(そんな強引な理論では決してないはずですけど、大げさすぎる言い方をすればそう)

そう考えると私は、子供の時、いろんな色という楽しさを教えてくれる大人が必要じゃないかと思うんです。

違うことの楽しさが色を通して自然に学べる気がするんです。違うけど、優劣がない世界、それが色の世界のような気がして・・。


色の世界というのは、三原色と言われる3つの基本的な色ではあるものの、混ぜ具合で全然違う色になるという面白さがあります。

ランドセルだってあんなにいろんな色があってカラフルなのに、、色の名前はしらないんだなーって思ったんです。

ちょっと詩を書いてみました。

ああ君は、あのカラフルなランドセルの中から自分はこれと選んだのに、
君の好きな色は何かと問われたら、12色の色鉛筆の中の1つだけを答える。
人生は様々な光に照らされて
山あり谷あり
喜怒哀楽
色とりどりに
彩られて豊かなものなのに
あの子と同じの色がいいという
あの子のあの色には逆立ちしたってなれないのだといって
自分は色のない子だという
自分の色とは何の色ぞやと問いかける
古よりその名を愛された世にも美しいその名を君は知らないのだね・・
その色がどれほど愛され珍重されているのかを知らないでいるのだね・・
君はあの荒れ地に湧き出したオアシスのように
あの極寒の山上にたった一本たたずむ凛と美しい松のように
貴重で貴重なのに
君はその「貴重」というその名を知らないのだね・・

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