足元の石 ~隅のかしら石~

Bible Study

訳の変遷激しい「かしら石」

イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、聖書でまだ読んだことがないのか、『家造りらの捨てた石が/隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』。

マタイによる福音書/ 21章 42節

という、家造り=家をつくる大工さん?が捨てた、「隅のかしら石」が出てきます。これは詩編から引用した言葉で、

家造りらの捨てた石は隅のかしら石となった。

詩篇/ 118篇 022節

となっています。口語訳となる前の文語訳では、

工師(いえつくり)のすてたる石はすみの首石(おやいし)となれり

詩編118編022節(文語訳)

尚、協会共同訳では、

家を建てる者の退けた石が隅の親石となった。

詩編/ 118編 022節

とまあ、変遷激しい翻訳の歴史があります。

「隅のかしら石」が意味するところ

これは比喩で、御言葉で習ったのは、イエス様(キリスト)を表す比喩。

・家を建てるとき、四隅に置く石のこと、
・四隅に置く石は角(コーナー)を決める石で、まず最初にこの石を置く、
・この石がないと家は建てれない

よって、角を曲がるコーナーで、両辺をつなぐ石なので、
旧約と新約のターニングポイント(角を曲がるように)となる人を意味し、
かつ、家全体の最も大切な礎、という意味だとならいました。

かしら石、親石、首石、みてみたい!

でも、家を建てるときに「隅のかしら石」なんて見たことないなあ・・と調べまくりました。

隅のかしら石をインターネットで検索していってしまうと、庭を作るときの石だと出てくるんです。 庭の造形をするとき、ぽんっと1つ中心になる石を決めるのだが、その石がないと庭が締まらないと。でも、庭と関係ないし・・

英語の聖書を調べてみると、conerstoneと。うーん。それを逆に日本語に訳してみると礎石(そいし)=いしづえになる石、と書いてありました。

イスラエルの建築とか、日本の伝統建築とかいろいろ探してみると、日本の伝統建築では「石場づくり」という伝統的な家の建築方法で、四隅に石を置いて、その上に家をたてるというやり方があるとわかりました。

へー!岩の上に家をたてなさいって聖書の言葉みたい!と調べてみると、最近見直されている建築方法なのだとか。要は石の上に家がたっているので、実際は、上からつまめば浮くというわけ。それが地震の時に、免震構造のようになり、建物が壊れにくいという結果になったとありました。

キーストーン(keystone)に一瞬心惹かれた

アーチ状の建築物を作った時、最後に頭のところに留めるように使う石で。これがないと建物になりません。
調べてみると、古代イスラエルなどでよく使われているように思います。

こちらは、アーチ型の建物をたてて、最後頂上にパチンとはめ込むような感じで使う石です。
これがないと、建物全体が崩れるたった1つの石です。

キリストは頭、頭は1つというような意味合いや、
王の王といって人々の上にあるべき石という意味でもこっちじゃないかなあ?ってふっと考えちゃったんです。

でも、この石が「つまずきの石」になったとあるので、やっぱり地上においてあるのだと再度ナットク。

本当に必要な石は私たちの足元にある?

日本でも、天岩戸など、大きな岩のような石が神と関係があったり、石で建てるたてものというのは古代に行けば行くほど、「神の宿る場所」というような意味合いがあって、神殿などで使われていたとありました。

その後、王が権威を示すために石で墓を作り、石で城を築いて、変わらない永遠な権威を誇ろうとしました。

そんな荘厳な岩のような神様とは対照的に、必要だけどひっそりと隠れて、人に踏まれ捨てられて、でも必要な石であったイエス様。

人間が考える名誉や名声や富や、幸せとは違うところに、もっと大切なことがあるという意味にも感じたのでした。

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