今日は、◯◯訳、と◯◯の意味を少し考えてみたいと思います。
文語訳と口語訳
「文語」と「口語」、という日本語、わかりますか?
平たく言えば、
「書きことば」と「話しことば」にあたります。
え?書きことばって何?って?笑
書く時に使うことば、です。つまり、本とか、新聞とか、ビジネス文書とか、そういうのを書く、に部類します。
口語は、つまり、話す時に使うことば、で、
普段、いろんな人と話しをするときに使うことばです。
え?違いがわからないんですけど?
はい、そうなんです。
日本は、戦後、アメリカの統治下で、教育改革などが進んだりした影響もあり、
書くときも、口語になったんです。
それまでは、文語と口語は、明確に分かれていました。
ですから、文語の聖書でしたが、
戦後の教育改革や、口語を書く時にも使う文化が浸透したため、口語訳が出るようになりました。
口語訳と新改訳
口語訳が出たとき、プロテスタントの教会を中心に、訳がくだけすぎだ、神様のこうごうしさが出てない、というわけで、作られた、と言われているのが新改訳。
日本は、フランシスコザビエルが宣教に来て以来、カトリックでしたが、戦後、敗戦をきっかけに、プロテスタント系のキリスト教文化が多く入ってきたことが、訳からも伺えますね^_^
共同訳と新共同訳
共同で訳したから、共同なんです^_^
何が?
プロテスタントもカトリックも同じ聖書を使うべきだ、という大方針が、1970年代に出てきました。
それで、よっしゃー、と作ったのが共同訳。
しかし、具体的な方針などを聞かないまま、突き進んでしまったことや、ことばが柔らかすぎて、礼拝で使うには無理がある、などの背景から、更に訳しなおした、から、
新共同訳。
というわけです。
私が思うに、こんなにクリスチャンがいないこの国で、聖書の訳に歳月を捧げた人が数知れないこと、
すごいなあと思います。
機会があれば、翻訳した方々についても紹介したいと思います^_^
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