訳が変わった! 「うめよ」「ふえよ」
神様は創造の7日間の間(実際は創造作業をしたのは6日間)で最後に人間を作られ、
創世記1章28節で、「三大祝福(さんだいしゅくふく)」というものをされました。
ここ、漢字が変わってしまっているようですね。
神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」。
創世記/ 01章 28節(口語訳)
神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて、これを従わせよ。海の魚、空の鳥、地を這うあらゆる生き物を治めよ。」
創世記/ 01章 28節 (聖書協会共同訳)
ちなみに文語訳では、 生めよ、繁殖よ(ふえよ)、と書かれています。
私、先輩牧師さんに
「増えよ」、じゃないよ、「殖えよ」ですから、と教わりましたし、
「産めよ」じゃないよ、「生めよ」、だとも教わりましたけど!!!!!!!
[Fruitful] and [Multiply]
英語も調べてみました。
And God blessed them. And God said to them, “Be fruitful and multiply and fill the earth and subdue it and have dominion over the fish of the sea and over the birds of the heavens and over every living thing that moves on the earth.”
Holy Bible (King James Version:Genesis 1:28)
God blessed them and said to them, “Be fruitful and increase in number; fill the earth and subdue it. Rule over the fish in the sea and the birds in the sky and over every living creature that moves on the ground.”
(New International Version:Genesis 1:28)
「うめよ」はfruitful 、
「ふえよ」は、multiply 又は increase。
で、確かに単純に辞書を引いてしまうと、fruitful とは多産の、といった意味があるんです。
だけど、Beがついているので、これは形容詞。
英英辞典だと、
fruitful:producing good results という意味で、実りというような意味が近いと思うんです。
実り、というのはつまり、円熟してくるということですから、成長だと思うんです。
そして、multiplyというも、ただ増えるというのではなく、繁殖するといったような意味合いがあります。
だから、教えていただいた通り、「生めよ(生育を意味した言葉)」であり、「殖えよ(繁殖、繁栄を意味した言葉)」が正しいと思うんです。
生めよ
人間の一生は産んで増えるだけ?解釈を論じる立場ではないけれど、そうじゃないと思うんです。
この人生100年時代、産むというだけにとどまらない様々な人生を模索していると思うんです。
私たちの人生は、確かに繁殖という役割を一時的に担うことがあるかもしれませんが、
産まないという選択肢があってもいい、もっと大きなところに神様の一人一人に向けられた御心があるということを考えると、やっぱり「生めよ」が正しいと思います。
そうして、子供だけじゃなくて、さまざまな新しい発明とか、便利な技術も生み出すし、文化や文明や芸術も生み出して、
生きていく、喜びがある、はず、、と思います。
まず、神様は、種の状態ですべての命が出発します。
かならず「生育」過程を経ていくのです。
日本のアニメは、キャラクターが成長していくのが楽しいとかいって、評価されていますよね?
この世のすべてのものは、成長して、熟していく過程に一つの喜びと楽しみがあるんです。
だから、、ここは「生めよ」であってほしい。
殖えよ
また、殖えるというのは、数量が単純に多くなる「増える」と違って、幾何級数的に広がりを見せるといったニュアンスがあると思います。
平たく言えば、
増えるが足し算的な増え方ならば、
殖えるは、掛け算的な増え方といっていい、とおもいます。
increaseではないと思う。
だから、やっぱり、殖えるがいいと思うんです。
単純に、子供を産んで繁殖するといった意味にとどまらず、財産的にも豊かになり、心も豊かになり、さまざまなものが豊かになっていく様を表して「殖えよ」と表しているはずなので、人間に与えられた祝福というのはそんなに単純ではないと思う。。。
そうして、治める
そうしてこそ、治めていくわけです。
国語辞典を引いたあr、「世の中や家の中を秩序ある状態にする。統治する」といった意味を持ち合わせているんですね。
「秩序」!そう、、
正直者が馬鹿をみたり、悪人がはびこって善人を痛めつけるとか、そういうことがない、本当の意味で公平で公正で、
美しく自然と調和して、
人間同士もお互いにも調和して、
いっそう平和で素敵に生きるという・・・。
秩序という名のクリーンで、すっきりとした、さわやかな世界ってことになりますよね、、、
秩序についてはまた別の日に書いてみたいと思います。
半分ネタバレしすぎてますが、これでも1/3も内容的に入ってないんですよ。
興味があれば、残りは教会で聞いてみてくださいね
(今は、コロナのため、オンラインでのみ聞けると思いますが、、ぜひ^^)
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